【工業】カップリングアライメント(芯出し)

工業技術

今回紹介するのはカップリングアライメントの技術です。

※ポンプを駆動対象とします。

カップリングアライメントは、電動機のカップリングと駆動対象のカップリングの芯を合わせることを言います。

 

また、小型モータでの例としてとらえていただければと思います。

 

カップリングはしっかり芯出しをしていないと駆動対象の故障の原因となりますので、注意してください!構造上、駆動対象の方が破損するよう設計されています。
芯出しに使う工具は、ポンプ据付用工具のほかに
  • ハンマー
  • 小さめのレンチ(サイズは問いませんが、まっすぐなもの)
が必要です。
経験則も必要となりますが、ある程度数をこなせばついてくるものです!
当ブログで使える著作権のない画像がなかったため、文字での紹介になってしまいます…

ポンプ据付

まずポンプの吸込、吐出、ベースにしっかり増し締めによって固定します。
これによりポンプはこれらの要因によってさまざまな方向に引っ張られます。
たとえ新品のポンプであったとしても、据付による応力で絶対にズレてしまいます。

モータ仮置

次にモータを仮置きしてみます。
モータの脚部のボルトを仮締めしておき、カップリングとの高さのズレを確認します。
ズレている場合は、ライナープレートをモータ脚部とベースの間に噛ませて高さを調整します。
モーターを少し持ち上げるときは、シノやバールを使うと良いです。
必ず一度は増し締めして高さを確認してください!
用意した小さめのレンチなどを使って、カップリングの高さが一致していることを確認します。
OKの基準は、カップリングの頂点の部分に治具を置いたときに、カップリングと治具の間に隙間ができないことです。
そのためには、ある程度芯出しを行う必要があります。

カップリングアライメント(芯出し)

ここから芯出しを始めます。
まずポンプとモータのカップリングを限界まで離します。
この時、ポンプは本締め、モータは仮締めの状態でそれぞれベースに固定されています。
これは施工完了後の異音防止の為、カップリングを遠ざけておく処理を施します。
ベアリングがヘタってシャフトがブレてカプリング同士が当たることで異音発生
次にカップリングを調整します。
ここから微調整が必要となります。
ハンマーで優しくカップリングを叩き、モーター仮置き時に行ったように治具を左右に充ててみます。
左右両側に治具を置いたとき双方ともに隙間ができないようになっていれば芯出し完了です。

モータ本締め

仕上の工程です。
モータを法則に従って増し締めします。
しっかり固定されたことを確認したら、再度頂点左右とカップリングの芯を確認します。
万が一芯がずれていた場合は、横着せずに芯出しをやり直してください。

あとがき

いかがでしたでしょうか?

挿絵がないのでちょっとイメージしにくかったですよね>_<

反省ですorz

 

それはそうと、

現場叩き上げの知識ですので、現代の若い作業員さん向けに作ってみましたが書いてて楽しかったです!

やっぱり体を動かす仕事は楽しいです!

最近指先を動かす仕事ばかりなので、近いうち元職場なんかにも出向いて機械いじりさせてもらおうかななんて考えています(笑)

 

さてさて、今回はここまで!

ここまでお読みいただいてまことにありがとうございました。

もし気に行っていただけたら、コメントやメッセージをいただけると励みになります!

それではまた別の記事でお会いいたしましょう!

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